いざよいエフえっくす

初心者でびんぼー人のFXブログです

海外口座(ハイレバ)との付き合い方について①

二か月間ほど、海外口座XMを使ってみた感想を書いてみる。『そりゃ当たり前だろ』ということも多々あると思うが、備忘録として、自分が経験した内容としてしっかり残しておきたい。

 

 

・数pipsで大勝してしまうことの罠

 

まずはこれかな。前提として、ハイレバは当然ながら少ない証拠金でロットをたくさん持てるわけで、たとえエントリーが不本意に数pipsの利益で終わったとしても、証拠金の変動率は異常な上がり方をする。

例えば、証拠金が10万円あればドル円なら3~5枚持ってしまうことは多々あると思う。

 

 5枚なら8pipsで4万円。なんと8pipsで利回り40%。

たった8pipsでそれだけ勝てるなら楽勝じゃねーか?なんと思うこともあるかもしれない。

 

しかしこれが大間違い。大きな落とし穴が潜んでいる。

 

 

さて問題になってくるのが、『目標値』だ。ハイレバであるが故に数pipsでも大きな利益が生まれ、エントリー時には明確にしていても、ある程度利益が乗ってくることで次第にぼやけてしまう。

 

周知の通り、海外口座はスプレッドが異常に広い。ポン円で5枚持とうものならエントリーした時点で18000円ぐらいの損失が発生する。

 

しかし建値のクオリティが良ければプラスに転じることは多い。そして頻繁に発生するのが、エントリーが『目標値に届かなかったけど、まあまあ利益が出た』という状態。この状態は非常に危険であると認識する。なぜか。

 

 

①目標のぼやけたハイレバエントリー(30pipsぐらい取れたらいいな…)→②15pipsぐらい動いて『利確したい』欲求が生まれてくる→③押し目で戻されて結局10pipsぐらいで利確→④証拠金が増えているので再度エントリー機会を伺う…

 

自分はこんなことを二か月ずっと繰り返していた。上手く乗れれば一瞬で10万円増えるし、ストップを入れていれば損失は3万円程度で済ませることができる。

 

ただ、この①から④の工程のすべてに問題があることにまったく気付けなかったのだ。

 

ハイレバ故に『どれぐらい勝てるのかわからない、たくさん勝てればそれはもうラッキー。最悪“数pips”でも利益になるし』という心理でエントリーしている。これは“臨機応変”ではなく“優柔不断”や“中途半端”なのだ。

 

『放置していればこんなに勝っていたのに…』という経験は誰でも数十回はあると思う。

 

利益が出たはずのポジションを中途半端にクローズして再エントリーすることは、結果的にはスプレッドを支払うことの積み上げにしかならない

 

これは断言できる。取れるはずの利益を逃し、エントリーの試行回数だけが増え、スプレッドの支払いが積み重なっていく。結果は勝率に収束していき、スプレッド分がやがてエントリー自体の利益分のpipsを追い抜いてしまうイメージだ。

 

 

エントリー 勝敗 ロット 利益(pips) 利益(円) スプレッド払い
1 勝ち 3 10 25200 4800
2 勝ち 4 6 17600 6400
3 負け 5 -8 -48000 8000
4 勝ち 5 15 67000 8000
5 勝ち 6 4 14400 9600
6 負け 6 -8 -45600 9600
7 勝ち 6 6 50400 9600
8 負け 6 -10 -69600 9600
9 勝ち 4 15 53600 6400
10 負け 6 -10 -69600 9600
結果 6勝4敗   20 -4600 81600

 

6勝4敗、勝率60%で20pips抜きなのに、スプレッド払いが利益を完全に食ってしまっている。つまり、中途半端に利食いしてエントリー回数をロットを増やすぐらいなら、『勝負どころを明確にして目標利益が乗るまで完全に放置したほうが圧倒的に効率的』なのだ。

 

エントリー 勝敗 ロット 利益(pips) 利益(円) スプレッド払い
1 負け 5 -10 -58000 8000
2 勝ち 5 40 192000 8000
3 負け 5 -10 -58000 8000
結果 1勝2敗   20 76000

24000

 

目指すモデルはこういうことになる(あくまで海外のはなし。国内なら前者のモデルで良い)。

 

勝率に応じてエントリーやロットを増やして大勝エントリーなしというのは、海外口座においては詰んでいるのだ。

 

この二か月、これが明確に理解できただけでも良かったんじゃないだろうか。机上の計算では算数のできる小学生でもわかるはずの事実なんだけど、やはり人間だから目の前の利益に飛びついてしまう。というかバカすぎた。

 

こういった形でデータや記事として残しておくことで、同じ失敗を繰り返さないようにしたいと思う。